利根町のお客様、玄関入口の屋根の角部分をユンボで作業中アームの腕を少しぶつけて壊してしまったとの事。
良く見て見るとひどい物です。
オーバーハングの角がひどく破損して折れ曲がっています。
これを元通りの姿に戻す事は不可能です。
全てを取り外して新規に作り直せば完璧に復帰できるのですが、大変な金額になってしまいます。
どうしたら良いのか悩みました。

この角部分だけを新規に作成して、上からカバー工法でかぶせる事にしました。
そこで曲がっている部分は平らにし、直らない部分は切り取りました。
定規を使い、凸部が無いよう道具を駆使し直しました。
直線部分は新しい時と同じ様に直しました。

現場で寸法を取ってきた通りに、工場で作成しました。
現場の水切り寸法と、新規に作成した角コーナーの寸法の緩みは1㎜以内です。
それ以上大きくすると取り付けた際、隙間が出来てしまいます。この仕事を見るのはお客様ばかりでは有りません。
そこを出入りする多くの職人も見ます。(腕が試されます。)
上の写真は、表と裏側から撮った写真です。

工場で作成した角コーナーの部品を取り付けた完成写真です。
現在の建物の色は塗装した色なので作っていった製品とは合いません。
後で塗装屋さんに来て頂き、既存の外壁の色に合わせて塗装して頂く事といたしました。

塗装して仕上がると、今まで通りの屋根になります。きっと違和感も無いと思います。

お客様はこの仕事を最初から最後まで見ていました。
こんなにグチャグチャなった屋根をどうやって直すのか大変興味があったそうです。
最後の仕上がりを想像し、余分な部分は切り取り、平らに伸ばして下地を作成したのを見て、驚いていました。
やっぱりプロは凄い。素人では考えもつきません。ただただ敬服するばかりです。と話されました。
確かに経験の浅い板金職人には出来ません。この仕事が出来るには多くの経験の積み重ねがあればこそです。
日々の勉強の積み重ねが仕事の成果につながるのです。

最後に

建築板金工事は新築よりもリフォームのほうが、腕が試されます。
板金とは板状の金属を寸法通りにケガいて、折ったり、曲げたり、組んだりして成形し、製品を作る事です。
そして出来た製品をお客様の要望通りに、建物に加工し取り付けする仕事だからです。
板金工事業者は常に、仕事の仕上がりイメージが頭の中に入っていなければなりません。
一人前の板金職人になるためには、多くの経験と多くの悩みが腕を育てます。
そして最後に人間性です。(どんなに腕が良くても、人が悪ければ何にもなりません。)
現場に行ったら先ず礼儀をわきまえ、お客様の身になって考え行動する事です。

「街の屋根やさん龍ヶ崎店」は創業50年以上の歴史とノウハウがあります。
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直ぐに無料現調に伺います。